SL冬の湿原号に乗る前に食材を購入。カニをはじめ色々な物があり、撮影の合間、試食ばかりしていたのでお腹一杯!ところで「ししゃも」は卵を持っているメスより、オスの方が本当は美味しいんですって。本物のSLです。釧路と標茶(しべちゃ)間を期間限定で走っています。義隆をはじめ皆、初体験でした。もう全員大はしゃぎでした。SL冬の湿原号の客車にはストーブがあり、何でも焼いて食べていいんです。火力が弱い時は、自分でコークスを入れます。定番のスルメを焼きました・・・このために食材を買い込んだ。スルメ必死で窓から顔を出して撮ったショット。もう顔が、パキパキになってしまいました。塘路駅で途中下車して、寄り道をしていく事にしました。それにしても、雪の湿原の中を黒い煙を出しながら走るSLは、何とも言えない情緒があります。汽笛も物凄い迫力のある音で、最高!でも、一番下の子供はびっくりして泣いてしまいました。 塘路湖で犬ゾリを体験塘路湖で犬ゾリを体験同じく塘路湖でわかさぎ釣りを体験しました。実は、この日のスタッフ・キャスト全員の昼ご飯がこれにかかっていたので必死でした。ものの数分でこのとおり。結構釣れました。この後、天麩羅、わかさぎ汁にして食べました。氷のテーブルです。それも塘路湖の氷を切って作った物。ということは、塘路湖の氷は50cmぐらいの厚さがあるという事です。この上で、わかさぎの天麩羅などを食べましたが、暖かいような寒いような・・・知床斜里駅のホームです。そのホームの端っこで、面白いものを発見しました。「スケトウダラ」が干してあるんです。この干し物は、自由に持ち帰っていいんだそうです。何とおおらかな!さすが丹波家の子。しっかり、そのスケトウダラを首に巻いていました。親の顔を見てみたい!知床での泊まりは、ウトロにある「季風クラブ知床」。本当にいいところです。季風クラブでの夕食・・・その土地の、その時の旬ものを食べさせてくれます。ウトロの夜8時、気温氷点下10度!何をしているのかな?実は、オーロラを見ることが出来るのです。とはいっても、レーザー光線で人工的に作った物なのですが、音響効果も加わり幻想的な空間を見ることが出来ます。ラストにクリオネも描かれました。寒さなんか忘れてしまいます。連日の撮影で、このとおり。起こしても、起こしても、起きません!でも一旦起きると、パワー全開です!ウトロでは日中になると、こういう光景があちこちで見られます。シカの周りの木の皮がむけているのは、シカが食べてしまったあとです。シカを発見する度に、我々だけでなくスタッフもワーワー・キャーキャーちょっと雲がかかっていて分かりにくいのですが、後ろにみえるのが日本百名山のひとつ、羅臼岳です。高さは1660mですが、冬の羅臼はプラス1000mと言われるほど厳しいんだそうです。これが今回の旅の最大目的、「流氷」です。ウトロの流氷は、辺り一面真っ白できれいでした。大士曰く、「流氷って、もっともろいものだと思った。こんな凄いものだとは・・・」ここでも彼にとっていい勉強になったみたいです。この列車の名前は、ノロッコ号。名前のとおり日本で一番遅い列車。やはりストーブ付きです。これに乗って知床斜里から網走まで行きます。もしかしたら、この列車が一番「旅」にあっているかも・・・ノロッコ号網走に着きました。さあ、これから最終目的地にむけて出発!またまた寄り道をしてしまいました。何とカーリングに挑戦!我々にカーリングをコーチしてくれた方は、元オリンピック選手の近江谷さんです。後ろの垂れ幕に書いてあるでしょう。これ以外と面白いですよ。久美なんか、思いっきりハマッテしまいました。サロマ湖の夕景・・・網走から紋別に移動中、あまりにも綺麗だったので思わず写してしまいました。オホーツクとっかりセンターで「ゴマちゃん」ことゴマアザラシとふれあい体験。変った船でしょう。ガリンコ号といって、流氷砕氷船です。最終目的地に着きました。義隆のいつになく真剣な表情。何をしているところか、分かりますか?これから流氷の下に潜るため、ドライ・スーツを着ているところです。この流氷の下が、旅の本当の最終目的地です。和名ハダカカメガイ、流氷の天使クリオネです。このクリオネを、出来るだけ近くで自然のかたちで見るのが、今回の旅の目的でした。実は、母が亡くなる直前に私に「クリオネを見たい」と言ったのです・・・ ドライ・スーツを着ても流氷の下にいれるのは、およそ20分が限界。今年は、クリオネがあまりいない年だそうで、潜る前は半分諦めていたのですが、幸運にも一匹だけいました。小さなビンに入れて父をはじめ家族の皆のところに持って行きました。母が見たかったクリオネ!家族全員でクリオネを見る事が出来ました。父・哲郎にとっては「人生のよきパートナー」、私と久美にとっては「母」、そして子供達にとっては「おばあちゃん」、皆それぞれの思いでクリオネと会いました。そして皆の手でそっとクリオネを海に戻しました。「また会いに来るよ」という気持ちを込めて・・・スタッフの皆さん、北海道の皆さん、有難う・・・