今回のテーマは世界遺産!と言うことで奈良県の吉野を二人で旅しました。吉野と言えば「桜」・・・その吉野桜がピークを迎えようとしていました。下千本から見る桜・・・金峯山寺蔵王堂に向かう修験道。桜の良い季節という事もあって、とにかく凄い人!!!吉野が年間で一番賑わう季節。この大勢の方々が歩いているこの道、世界遺産なんです!やっとの事で金峯山寺に到着。お寺も世界遺産に指定されています。写真がないのが残念なのですが、修験道の総本山役行者が開き、桜の木で蔵王権現像を彫った事から桜を大切にする様になったなど住職さんに色々とお話を伺いました。金峯山寺の近くの「やっこ」で吉野名物・柿の葉寿司を・・・。福井から熊野街道を通って、京に鯖を運んだルートでもあるそうです。その鯖を使って修行者のお弁当にしたのが、この柿の葉寿司。季節限定の桜蕎麦と一緒に頂いたのですが、収録後に柿の葉寿司を追加注文・・・美味かった!中千本に向かうと、やはり世界遺産の吉水神社がありました。吉水神社・・・ここも人、人、人・・・人気のある場所です。ここには「一目千本」と言われるくらい、桜の花の「森」を見る事が出来ます。あの豊臣秀吉も花見の本陣を、ここ吉水神社に置いたんだそうです。我々夫婦が座っているところ・・・実は凄い場所なんです。義経と静御前が京から追われ、吉水神社に潜伏しているとき、座っていた場所なんです! 後醍醐天皇の玉座の間です。薄い座布団があり、その中に後醍醐天皇の手紙が入っているんだそうです。吉水神社の縁側で・・・ここは、「あの?」、「あの?」と言うくらい歴史上有名な方々が来た場所です。吉水神社の住職さんと。ユニークな説明で解りやすく、楽しかったです!修行僧と言えばホラ貝。太田桜花堂でホラ貝に挑戦!見るとやるとでは大違い・・・ご主人も話し好きのユニークな方で大変面白かったです。吉野と言えば、もう一つ・・・葛!横矢芳泉堂で100%吉野葛を使った葛湯、葛きり、葛餅を。やはり本物は違う!出来立ての透明感、歯ごたえ、香り、美味かったです。千菓子作りにも挑戦し、初めて自分で作った千菓子を食べました。宿は上千本にある「桜美荘たいら」3部屋しかなく、隠れ家的な宿。庭には満開のしだれ桜が・・・勿論、部屋からも眺めることが出来る。夜、ライトアップされたしだれ桜の前で。ゆったりとした時間を過ごせました。上千本から見る桜と蔵王堂。奥千本の入口にある、やはり世界遺産の金峯神社。行者はこの社から荒行に入る。金峯神社には義経が隠れたという隠れ塔もある。修験道の根本道場であり、聖地。この険しい道は熊野まで続き、「道」が世界遺産に指定されたのは世界で2つだけ。昔は女人禁制で、ここで義経と静御前は永久の別れとなった。この道は、日本の歴史の道。これからどんな歴史が、この道を行くのだろうか・・・そう思いながら道を歩くと、「日本人の責任」という言葉が浮かんだ。もう一度、この素晴らしい日本という国を考えたいと思う。いい旅でした・・・