今回の土曜スペシャルは、「にっぽん島めぐりの旅」ということで長崎県・五島列島の北にある宇久島を訪ねました。佐世保から高速船で1時間ちょっと・・・どのような島でしょうか・・・宇久島に上陸!この島は平家との繋がりが強く、港のすぐ前には、清盛の弟・平家盛の像がありました。港の近くを散策していると、昔懐かしい縁側のある家を発見!ちょっとお願いして休ませて頂きました。島独特の形をした「バラモン」という凧作り名人の入口さんと。入口さんの本業は、車の板金屋さん。これが「バラモン」です。面白い格好でしょう・・・バラモンとは「暴れ者」という意味で、昔、男の子が生まれると「元気でたくましく」の願いを込めて父親が作ったんだそうです。骨組みになる竹も森から切り出し、全てが手作り! 色付けをさせて頂きました。完成した義隆バラモン(品がない・・トホホ)凧を揚げるために、 入口さん家から車で5分くらいのところにある火焚崎に行きました。さぁ〜、凧揚げだ〜!見てください、こんな大自然の中で凧を揚げるなんて・・・最高!岬の突端で揚げているので、凧は海の上に・・・そして義隆の後ろはすぐ崖!都会では考えられません!もし凧が海に落ちたら、パ〜・・・そのスリルもたまりません。ブ〜ン、ブ〜ンと音を鳴らせながら、義隆バラモンが・・・凧揚げでこんなに燃えたのは初めてでした。 無事凧揚げも終わり、皆で記念撮影!入口さんご夫妻、役場の方々、そして久美・・・ 海辺で海水を汲んでいるおばちゃん達を発見!聞いてみると、海水をにがりの代わりにして豆腐を作るということなので、家にお邪魔しました。全て手作りの豆腐は、楊枝でさして食べれるくらい固いのですが、 口に入れると程よい柔かさで旨かったです。またカタメという貝をまぜた「カタメご飯」も素朴な味で旨かったです。翌日、町を散策していると幼稚園があり、子供たちに「こんにちわ」と言うと何と「Hallo」と返って来ました。この島では英語教育が盛んで、幼稚園児にも教えているんだそうです。ちょっと授業を見学させて頂きました。先生はオーストリア出身のポーラ先生。殆ど英語で授業が進んで行くのには、正直驚きました。こちらはシニアの部。82歳のおじいちゃんをはじめ、おばあちゃん達が公民館で授業を受けていました。本格的な授業内容で、日本語は一切なく全て英語!(それも会話)いやはや尻を叩かれる思いでした。この宇久島を訪れて、もう都会では無くなってしまった「ゆとり」というものを強く感じました。本当の「ゆとり」は、お金でも名誉でもなく自然に身をまかせ「何とかなるさ・・・」という明るく、そしてある意味では芯の強い気持ちではないのか。そんな人本来の生き方をなさっている方々と触れ合いを持つことが出来、嬉しく思えた旅でした。