お茶畑をバックに記念撮影。今回の旅は、駿河路の春を探しに静岡県の由比、清水、静岡に行って来ました。最近、話題の「おでん」!それが、この「静岡おでん」!特徴はスープが黒くて、全ての具にクシが刺さってる。そして何と、駄菓子屋でやってる。それは、静岡で「おでん」は「おやつ」みたいな感じなのです。具の定番は「黒はんぺん」普通の「はんぺん」とは全然違い、歯ごたえがあり、味も鰯のつみれの様な味がする。美味しかったです。「六代目・版隈」を名乗る浦田さんの工房を訪ねました。絵師、彫り師、摺り師を一人でこなし、鮮やかな色彩で精密な作品に驚きました。 静岡と言えば「お茶」!何故、「紅茶」なのか?この歳になるまで、知りませんでした!お茶も紅茶も同じ茶葉から作る事が出来ると言う事を。簡単に言うと、作る工程で「蒸す」工程を入れると紅茶、入れないとお茶に・・・あとは、その茶葉がお茶に適しているのか、紅茶の方が美味しいのか・・・ここ静岡は、日本で初めて紅茶を作った場所。丸子紅茶さんで究極の紅茶を頂きました。 由比で面白い博物館を見つけました。それは「明かりの博物館」江戸時代から現在までの明かりが展示されていて、特に江戸時代の明かりに驚きました。写真は、火打石で火を起こしているところなんですが、現代のマッチと変わらないくらい簡単に起こす事ができました。そしてその火を灯籠の蝋燭に点けて、今で言う電気を点けてまたびっくり!現代人だと暗くて本も読めないくらいの明るさ。昔の方は、これで十分な生活をしていたのか?それとも現代は不必要に明るいのか?考えさせられました。 左が普通のお茶で右が2年前に世界緑茶コンテストで銀賞を受賞した「やまぶき」と言うお茶。お茶の名産地、静岡でもここ杉山さんだけ!色からは想像出来ないくらい苦味の無い濃厚な味!熱いお湯でも、その味は殆ど変わらない。初めてお茶の味に感動しました。杉山さんと、その「やまぶき」が穫れる茶畑へ。陽の具合もあるのですが、後ろ、右側の茶葉を見て下さい。黄色の葉!普通は濃い緑ですよね・・・10数年前にお父様が偶然に発見して、観賞用に持ち帰ったものを息子の杉山さんが試しにお茶にしたそうです。市場に出すほど栽培していないので杉山さんのお宅にお邪魔する客だけが、その味を堪能出来る。 この時期、静岡の旬と言えば、「サクラエビ」!漁に同行させて貰いました。夕方に港を出て、6時間くらいの漁でした。漁は2隻1組で行われ、1隻の船が網を投げ、投げ終わるともう片方の船が網の端を引き、2隻の船で網を袋状にして引く、「桜えび2艘船曵き網漁法」で行われました。捕れました!動いている桜えび、初めて見ました!その場で、頂いちゃいました!甘い!そして歯ごたえといい、最高!普通、桜えび料理と言えばかき揚げが定番なんですが、漁師料理の一つの「沖あがり」と言う料理をご馳走になりました。具は桜えびと豆腐、ネギであとは醤油と味醂だけで作る簡単な料理です。その「沖あがり」、甘辛で酒の肴に良し、ご飯に良し、美味かった!そして最後に、この光景!良く春の風物詩で新聞などで見た事があるこの光景・・・桜えびの天日干しです。この日、幸運にも富士山も見えて絵に描いた様な光景でした。今回の駿河路の旅、旬の風や味を堪能し、温かい土地の方々と触れ合う事が出来た旅でした。旅っていいですね!