東北三大祭りの一つ、仙台七夕祭りを訪ねました。今回の旅は、仙台市・塩釜市・松島湾を伊達ならではの文化、味を求めて旅しました。七夕作り・・・昔は各店、各家で作っていたのですが、今ではそれを一手に引き受けて作っているところがあり、その一つの鳴海屋紙店を訪ねました。この日は、七夕前夜だったので、作業場に布団を持ち込み、徹夜覚悟で作業をなさっていました。仙台の七夕には、昔ながらの独特の飾りがあり、それを七夕の七つ道具と言います。1短冊・・・学問向上2千羽鶴・・・長寿3吹き流し・・・織姫の織糸4投網・・・豊漁豊年5巾着・・・商売繁盛6屑篭・・・倹約7紙衣・・・病気、災難4〜7を初めて見ました!いや〜、それにしても全て紙で出来ているのに、鮮やかでした。武士たちが食する高級和菓子に対して庶民のお菓子が駄菓子。という事で、仙台駄菓子の店を訪ねました。店内に入ってびっくり!今までの駄菓子店のイメージとは違って、まるで和菓子店のようでした。日本全国の昔ながらの駄菓子がありました。昔と言っても、江戸時代に発達した駄菓子です。江戸時代に携帯食として作られた干し飯を原料にして様々なおこし類が作られたのが駄菓子のはじめ。今でも仙台駄菓子は、雑穀類で作られている。素朴な甘さで、飽きががこない。仙台の工芸品の一つに仙台箪笥がある。中は杉だが、表面は県木の欅が使われ、豪華な飾り金具が付く。一棹養生という言葉があり、箪笥を直し直し使い、親から子へ、子から孫へと受け継がれる。現代の使い捨て時代にこの様な工芸品、文化に触れると、学ぶ事が多い。塩釜魚市場・・・後ろに見える魚は、マグロ!それも生!ここ塩釜ではマグロは、生マグロしか扱わない。尻尾の部分が切り落とされ、その切り口で品定めする仲買人の方に、その見方を教わりました。見るだけでは・・・という事で、すぐ近くにある仲卸市場を訪ねました。朝に卸したマグロを捌いて貰い、市場の一角にある食堂で頂きました。あの独眼竜の伊達政宗が居城した城跡を訪ねました。切石積みと呼ばれる精巧な石垣の前で。それにしても、この技術は凄い!実は34年前にデビュー作品「青葉繁れる」で、この仙台城に行ってました。それ以来、初めて訪れました。人生の第二章と位置付けた今年、訪れるとは・・・考え深い気持ちで一杯でした。演出の大貫さんと仙台市教育委員会の渡部さんが協力してくれて、当時と同じポーズで記念撮影しました。日本三景の一つ、松島湾で何と針を使わない不思議な釣りを体験しました。その名を「数珠釣り」!今まで経験した釣りの中で文句なし一番面白かったです。釣ったハゼも美味しかった〜!今回、仙台・塩釜・松島を訪ね驚いた事があります。倹約を表す七夕の屑籠、今で言うリサイクルする仙台箪笥、雑穀などを使用して作る仙台駄菓子も今で言う健康食品、サイズが小さくて放流する時、針を使用していないので傷つけないで放流できる数珠釣り、どれも今、問題になっている環境や食の問題に通じています。今回の宮城の旅、勉強になりました。先人の知恵、技術に乾杯!いい旅しました。