37年前の10月07日に第一回目が放送になりました。奇しくも今回の放送日も10月07日 !と言うことで今回は、1873回目、38周年記念の旅です。熊本県・八代駅から鹿児島県・隼人駅を走る肥薩線を途中下車しながら旅します。まずは旅のスタート・八代駅で駅弁の「鮎屋三代」を買いました。鮎の甘露煮と焼き鮎のダシの炊き込みご飯が最高です肥薩線は人吉駅までは球磨川に沿って走るので「川線」と呼ばれてます。今でも村道として櫓で漕ぐ渡し舟があると聞き、瀬戸石駅で下車しました。船頭・求磨さんの奥様(ババやん)と。この方が今でも船頭をなさっている求磨さんです。球磨川を懐かしい櫓の舟で・・・渡し船 一勝地という縁起の良い駅。ここの記念入場券は、全国の受験生や高校球児に大人気!また此処は鮎漁の名人がいらっしゃると聞き、訪ねてみました。ご覧下さい、この見事な鮎!球磨川の鮎の特徴として味は勿論、大きさにあります。知らない人が見たら、鱒だと思うくらいです。鮎捕り名人・池下さんのお宅で、塩焼きをご馳走になりました。池下さん曰く、「球磨川は私自身、私の命です」と・・・池下さんだけでなく、球磨川周辺の皆さんがおっしゃっていました。凄いことです!ヘルメット?そう、今度はその球磨川に触れるため、ラフティングに挑戦!これがラフティングです。球泉洞駅までゴムボートで・・・面白かった!またまたヘルメット?球泉洞駅には鍾乳洞があり、その中でも探検コースに挑戦!昭和48年に発見され、山口県の秋芳洞ほど規模は大きくないが身近に鍾乳石があり、3億年の時の流れを感じる事が出来ました。 人吉駅に着きました。ここから肥薩線は、山また山の中を走る「山線」に!人吉駅で駅弁の立ち売りの方を発見!いや〜、懐かしい!勿論、駅弁とお茶を購入。列車が急勾配を上がるために前進後進をしながらジグザグに行く方法。ループ線の中にスイッチバックがあるのは日本でもここだけだそうです。矢岳駅からトンネルを抜けると、日本一の車窓が広がります。眼下にえびの盆地、左手に霧島連峰、右手奥に桜島!この日は生憎曇りで、桜島は見えませんでした。真幸(まさき)駅ホームには昔、鉄道員が列車と旅客の安全を願って鳴らした大鐘がありました。駅名に因んで「真の幸せ」を祈る鐘として人気があります。結構大きな音が鳴りますよ!西郷隆盛が逗留したことで知られる栗野岳温泉。旅館のすぐ裏手には八幡地獄と呼ばれる噴気孔があります。泥湯と蒸し湯を堪能しました。これ何だか分かりますか?黒ゴマなんです!鹿児島県は日本有数のゴマの産地で、収穫そしてゴマ油の製法を見させて頂きました。名誉駅長の福本さんと。嘉例川は無人駅だがJRから委託され、駅の保守・管理、観光客の対応をされています。昔の駅の役割、また人々の生活などの話を興味深く聞く事が出来ました。今回の終着地・鹿児島県隼人駅に着きました。開聞岳と桜島が迎えてくれました。今回の旅で感じた事・・・それは素朴で純情な方々の心に触れ合う事が出来、自分を洗濯してくれた様な気がしました。都会に住んでいると知らず知らずのうちに何か疲れて汚れてくる。そんな時、旅に出て景色でも食べ物でも文化でも、そして人でも、思いがけない出会いがあると、その疲れ・汚れがとれる。皆さんも時間を見つけて是非、旅に出てみて下さい。きっと素晴らしい出会いがあると思います。いい旅しました・・・