4月11日の「遠くへ行きたい」で1699回、そして18日放送で1700回ということで,2回に渡って「1700回記念番組」を放送します。懐かしいSLの走る里を旅しながら、渡辺さんにリレーします。まずは新潟から・・・SLファン憧れのD51(デゴイチ)雪降る中で前フリを収録。収録の合間、整備員の皆さんに色々な話を聞く事が出来ました。手間は掛かるけど、それ以上に魅力がある蒸気機関車・・・最高でした!転車と言って、機関車の向きを変える機械です。鉄道模型をやる義隆にとって「転車」は憧れ!無事向きを変えて転車台から出るD51の前でガッツポーズ!如何でしょう?私が撮ったD51!このSL、ひな祭りの期間2日間だけ新潟と村上駅を1日一往復します。SLの終点・村上駅前では、「おしゃぎり」が迎えてくれました。この山車には村上を代表する工芸品・木彫堆朱(ついしゅ)が施されています。その木彫堆朱を訪ねました。 木彫堆朱とは、木彫をした後に漆を塗る村上独特の技法です。国の「伝統的工芸品」に指定されています。村上と言えば、「鮭」。塩引き鮭で有名な「きっかわ」さんを訪ねました。これが塩引き鮭。ご覧のように「つなぎ腹」と言って、腹を全て切りません。村上が城下町で武士の切腹と結びつけて考え、腹を切ることを嫌った為と言われています。塩引き鮭を使った代表的な料理。特に左上にある料理は「酒びたし」と言って塩引き鮭を1年がかりで乾燥発酵させて薄切りにし、いただくときに日本酒に浸しながら食べます。これが美味いんだな〜。 この時期にしては雪が沢山降ったのですが、無事「新潟ロケ」を終え、後半の「熊本ロケ」はこれから・・・楽しみです。さぁ、後半です。3月に開業したばかりの九州新幹線「つばさ」の前で・・・ 大正11年にドイツの蒸気機関車をモデルに作られたSL。昭和50年に廃車されたが、昭和60年豊肥線を走る「あそボーイ」として復活。3月の連休には「SL人吉号」として熊本駅と人吉駅を走る。「SL人吉号」に乗って人吉へ・・・熊本藩が生んだ金工芸品の傑作と言われている肥後鍔(つば)。その肥後鍔製作の第一人者・盛高さんと。刀のつば・・・手にすると程よい重さと同時に、鉄なのに温かさと柔らかな感じがしました。盛高さんの家系は13代続く刀鍛冶。本当の刀を持たせて頂きました。持ってみると、自然と姿勢が良くなり精神統一するには最高かも・・・熊本県の球磨地方は、お茶の名産地。昔ながらの手法でこだわりのお茶を作っている立山さんと。実際に使用している器具も昔ながらのもので、全てが手作業。お茶の持つ本来の香り、渋さ、そして甘さを堪能しました。熊本県の郷土玩具「きじ馬」を製作している住岡さん親子と。一度は目にしたことがあると思いますが、これが「きじ馬」。平家の落人が京での生活や遊びを偲んで作られたもの。住岡さんご家族と。二代目のお父さん、そして三代目を目指す息子さんが削り、お母さんと娘さんが主に塗りを担当。ご家族皆で力を合わせ、この「きじ馬」の伝統を継いでいらっしゃる。現場移動中に「きじ馬」を発見!思わず皆で記念撮影!今回、新潟と熊本で懐かしいSLが走る街を訪ねて「良き日本の伝統文化」を肌で感じることが出来ました。何気ない所にも知恵と技を使い、余裕すら感じる日本古来の文化。改めて「日本の素晴らしさ」を感じた旅でした。